大学の構内を歩けば、新入生獲得に走るサークルや部活動の勧誘活動が盛んに行われています。
その中に混ざり学生運動のセクトの情宣活動もちらほらと見うけられます・・・
僕に近ずき声を掛けて来た二人の女性は演劇部(別名演劇研究会、通称劇研)だそうです。
男子校出身の僕には、二人の女性にナンパされた気分になり、下心ありありでついて行くアホな男になり、いとも簡単に入部する事になって行くのです。
当時の大学の演劇研究会といえば、どちらかと言えば左翼傾向のサークルであり、ここのサークルも左に傾向したサークルでした。
僕の大いなる勘違いから入部した演劇の世界ですが、それでも段々と演劇にはまり出しで行きます。
先の二人の女性との出会いが後の人生に大きな影響を与える事になるとは、ここでは夢にも思っていませんでした。
そして念願の彼女も出来て、演劇と学生運動に明け暮れる毎日を送り授業などそっちのけの日々・・・おまけに留年と休学。
ただこの時期、本だけは沢山読んでいまし、生涯で一番本を読んでいた時期かもしれません。
分厚い演劇論やマルクス、レーニンの資本論など読む事が不思議と苦ではありませんでした。そんな中で、活字を読むことや書くことが苦にならないという自分を見つける事になります。
しかしそんな学生生活を送っていて4年生になり卒業など出来る訳がありません・・・
そんなポンコツな学生の前に神様が現れ奇跡が起こるとは、その時は想像も出来ませんでした
続く・・・・・・
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