翌朝、目を覚ますと、すでに昼をまわっていました・・・
階下のリビングに降りると、ソファーに座る先生とキッチンに片付けられた酒の空瓶が目に入ります。先生は何事もなかった様に話しかけて来て、これから出かけよと誘って来ました。
僕も昨日の話をシラフで持ち出す勇気もなく、先生の誘いにのり行動を共にします。
『やっぱり酒の席での話か・・・・そんな訳ないよなー』そんな風に思いながらその後、東京に帰って来たのです。
そしてその半年後に奇跡が起こりました。
無事に落ちこぼれのポンコツ大学生が卒業をすることになりました。
先生に挨拶に行き、軽井沢の夜の事を話すと・・・・まったく覚えてない言いいます・・・
そんな訳で、なぜ僕が卒業できたのか・・・その真相はやぶの中です。
いくらその話を先生に持ち掛けても『知らん』という答えしか返らない気がするので、それ以上の詮索は僕もしません。
周りの同級生も僕の卒業に不思議がる中、ゼミの打ち上げが新宿の居酒屋で開催される事になりました。
そこで一人の女性と出会い、その女性が現在の女房になるとは、この時点で想像もつきませんでした。
続く・・・・・
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