ここ2~3年、コロナ禍の影響で、日常の中でマスクをつけての生活が当たり前になって来ました。特に営業などで初めてお会いする方の前ではマスクをつけるのが世のマナーです。しかしながら、マスクをつけた上での顔を覚える事が私はなかなか出来ません。皆さんはいかがでしょうか・・・顔の半分以上をマスクで覆われて、目しか見えないのはいささか困ります。特に若い女性などは、皆同じ顔に見えてしまいます。目元の化粧が似ているように見えてしまうのは私だけでしょうか?皆さんはこの難解な事情についてどのように対応しているのでしょうか・・・あ~、また来週お会いするクライアントも複数の女性の方だ・・・きっと誰が誰だか覚えられない事になると思います。
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数日前の夜、家のインターホンがが鳴り出てみると、お向かいのYOUちゃんご夫婦が玄関前に立っています、神妙な顔つきをしているので「何なに、どうした?」 YOUちゃんは2つ年下の幼馴染、小学校の頃は一緒に野球をしていた仲間、中学校も同じで地元に残る数少ない幼馴染です。家もお向かい同士で、これから先この地でお互い歳を重ね老いて行くのだろうと思っていました。 「いっちゃん(僕の呼び名)、実は引越しすることになりました」 「えーなんで・・・」 「子供達も結婚して家を出て、夫婦二人ではこの家が大きすぎるのでマンションにでも移ろうと前々から考えていて、ちょうどいいタイミングで良い物件が出たので引越しを決めました」 「それでいつ・・・」 「11月24日」 「すぐじゃん・・・なんて寂しいこと言うの」 「そうだよねー、いっちゃんとは沢山想いでもあるし・・・居心地のいい町だし・・・でも色々考えた末なんだよ」 つい先日まで、「今度、久しぶりにキャッチボールでもしようか・・・」なんて話していたのに・・・あまりに近くにいるので、いつでも話が出来ていつでも出来ると思い、仕事の忙しさにかまけて後々に延ばしていると何事も取り返せない所にいって仕舞うものだと痛感しました。 「いっちゃん、これまで色々ありがとうー」そう言って右手を差し伸べて来ました。僕はその手をしっかりと握るとその上に左手を重ねてきます。僕も併せて左手を重ねると頭を下げたまま二人は顔を合わせる事はなく無言で下を向き握り合うお互いの手を見つめ合っていました。 長い沈黙のあと「ありがとう、いっちゃんもお元気で」 「こちらこそこれまで沢山ありがとう、体に気をつけて」 いつでも会えると思っていても街を出たらばなかなか会う事が出来ない事は十分承知しています。 YOUちゃん、体に気を付けて素敵な未来を見つけてください・・・
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日記結婚式の司会 その3
式の当日、早めに式場に到着した私は更衣室で礼服に着替えをすまし、一度披露宴会場の下見をして式場担当者と軽く打ち合わせをすると、次に子供達の待つ控室に向かう事にした。 途中トイレにより、出口にある大きな姿見に映る自分の礼服姿を見て身支度を再度確認・・・普段見慣れない自分の姿に落ち着きを無くしてしまう・・・ 子供達の待つ控室は大きな宴会場を用意して頂いている・・・ドアの前に立っと、中から賑やかな声が聞こえてくる。 少しいやな予感がする・・・ ドアを開けて中に入ると、一斉に視線がこちらに向いてくるのがわかる。 子供の数は40~50人程、そして付き添いのお母さん方も10人以上いらっしゃる・・・子供達とお母さん方はみんな小奇麗な格好をしている。 見覚えのあるお母さんが近づいてきて挨拶をすると、子供達に私の事を紹介してくれた。私も子供達にお礼を言って今日の段取りを説明するも、誰も聞いていない・・・どころか興奮気味である・・・ これ、大丈夫か?そんな不安が沸いて来てしまう。 時間もあるので、個別に子供達と談笑すると、きょう何をするかは事前に話しを聞いて理解しているようだ。誰もが昨晩から今日の披露宴に参加する事をすごく楽しみにしているそうだ、それは遠足に行くや学芸会に出る気分であろう事がわかる。後は会場に入るキッカケを間違えずにいれば大丈夫だ。 しかしそれが一番の心配の種である。それはお母さん方と会場スタッフの方に協力をお願いした。 中に入った後、代表の子供達数人が新郎新婦にお祝いの言葉を掛けて花束を渡す・・・ 私とお母さんが新郎新婦役になり一度練習をしてみると、何がおかしいのか私達二人を見て大笑いしだした。 「漫才みたい」そう言うと、また大盛り上がりする子供達。 多分、私の蝶ネクタイ姿を見て連想しているのだと気が付き、私自身気にしているところだったので少し凹むが、時間も迫ってきたので何とかリハーサルをやりきる事にしたが、学校の先生は大変だとつくづく思う。 このヤンチャナ子供達に大役を任せた事に不安が残るがもう戻ることは出来ない、あとは祈るばかり・・・ 続く
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