結婚式での司会を頼んで来た友人のO君は、大学卒業後に色々な職に就き、最後は地元に戻り小学校の先生なり、その数年後に結婚をすることになりました。お相手は小学校の先生。いわゆる職場結婚です。
式のひと月ほど前の頃でしょうか、彼の結婚式の司会を任された私のところに、彼の担当するクラスの生徒さんのお母さんから連絡が入りました。
なんでも先生の結婚式に子供達からお祝の手紙を送りたいとの事です。(当時はまだビデオレターの様なものがなかったので、アナログな手紙だったんですねー)そしてそれを司会者から紹介してほしいという話です。
式場に相談したところ、司会者の私に連絡して相談してくださいとの事だったみたいです。
「そうですか、いいじゃないですか・・・彼も喜ぶと思いますよ・・・」と承諾して後日、お会いして打ち合わせる事になりました。
打ち合わせは彼の地元の結婚式場で、式のディレクタ―さんも交えて行いました。
お母さん方のお話しでは「本来ならば、子供達も式場まで出向いてお祝いしたいと言ってたんですが、人数も多いので、御祝いの手紙にしました」
「そうなんですねー、わかりました。ではスピーチの後にこの手紙を私の方から披露させていただきます。」
「ありがとうございます」
「でも、お母さん。子供達全員で来ちゃえばいいんじゃないですか・・・地元で近いようですし・・」
「えー、いいんですかねー」
するとディレクターさんが、「大きめの控室を用意しますよ」
「この手紙の朗読の後に突然、子供達が披露宴会場になだれ込んできて、皆でお祝いを言う・・・そんなサプライズにしませんか」
「一度、子供に相談してみます・・・たぶん喜ぶと思います・・・」
行き当たりばったりでそんな話になってしまい、後日お母さんから電話があり、「子供達が大ノリノリです」との事。
当日は、披露宴の一時間前に控室に集合して打ち合わせリハをする事で話がまとまりました。
そしてその当日・・・
続く・・・
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