本日、一日遅れで「桜桃忌」に行って来ました。
『桜桃忌」は作家太宰治の命日で、毎年全国から太宰フアンが太宰の墓に沢山訪れます。
今日は翌日だったので参拝の人はまったくいなくて、御供え物で溢れかえっている墓の掃除をするお爺さんしかいませんでした。
昨日の夜、YouTubeでその様子を見ていたら墓の前で手を合わすのに、長い列が出来ていたので、何だか不思議に思えます。
ただ、沢山のお供えがその様子を伺えさえられます・・・
太宰は若い時に、左翼運動に関わり、その後挫折を経験し、薬物に手を出したり自殺未遂を何度も繰り返しながら作家活動を送る人生でした。
その最後は愛人の山崎富栄と赤い紐で体を繋ぎ玉川上水に身を投げました・・・
「富栄と一緒の墓に入る」と生前言っていたのですが、二人の遺体はそれぞれの家族が引取り、その願いは叶いませんでした。
私が学生の頃に付き合っていた彼女は、大の太宰フアンで卒論も太宰治を書いていたようで、『桜桃忌』には太宰の墓参りにも行ってたようです。
今思いだす当時の会話があります。
「あなたは何処か太宰に似てるところがあるよね」
「ああ、『人間失格』(太宰の著書)ってことでしょ」・・・・
人間には失格とか合格と言うのがあるのだろうか・・・
そんなバカみたいな事を思っいた自分が、今は可笑しく思いだします・・・
あの子は今も「桜桃忌」には太宰の墓を訪れいるのだろうか・・・

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