最近では集合写真や記念写真を撮る時に、「皆さんマスクを外しましょう、笑顔を作ってー」とシャッターを押す前に声が掛かります。作今のコロナ禍の為、日常のマスク着用が定着したためか、せめて写真を撮る時は笑顔を見せましょう・・・という配慮です。時代は変わったなぁーと感じます。しかしながら今の子供達が大人になり今日の記念写真を見た時に、マスク姿の顔がズラーっと並んでいる写真が一枚くらいあってもいいのではないでしょうか。何十年後かに振り返り、そんな時代もあったなーと思うのかもしれません・・その時代の子供達が「お父さん、なぜ皆んなマスクしているの」と言う問いに今の時代を説く事になるでしょう。そんな特別な日常を記憶に残しておきたいものです・・・
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日記素敵な出会い今日は19時から打ち合わせの予定が入っていたもので、現場の途中で私だけ抜けて移動することになりました。来る時は車に乗せてもらったので、そこからは最寄りの駅を探して徒歩で移動することになりました。スマホのナビを使いながらの徒歩です、最寄り駅は徒歩で20分ほどかかるようなのですが、歩き始める事3分・・・日の落ちた住宅街は人気もなく迷ってしまいました。普段は殆ど歩くことはなく車の移動ばかりなもので土地勘もなく迷いだしてしまいました。 すると向こうから人影が見えます、若い男性です・・・「すみません、JRの阿佐ヶ谷駅はどう行けばいいですか」と尋ねる始末。「ああ、遠いいですけど、僕も駅まで行くので案内しますよ・・・」なんと親切な青年だこと・・・でも見知らぬ人と20分も一緒に歩くのはちょいと気まずいい・・「いえいえ、教えて頂ければいいですよ」・・「同じ方向なので一緒に行きましょう・・案内しますよ」なんと親切な青年なんでしょう・・・話をきけば、24歳で服飾系のデザイナーさんだそうです、一人山口県から出て来て頑張っているそうです。私とは職業は違えども同じクリエイター畑のようです。今日は久しぶりに友人と会食するので駅まで向かう途中だったとのこと。 いつの間にか暗い住宅街を抜け繁華街が現れ、駅がすぐそこに見えて来ました。話がお互いに盛り上がり20分間の道中は「あっ」と言う間でした。別れ際に彼は「また今度お会いできませんか?よかったら食事でもしませんか?」・・・「は、いいですよ」「お名前教えて頂けませんか」「あ、はい」私は名刺を差し出しました。「自分は名刺を持っていないので申し訳ありませんが、○○○○と言います、また連絡させて頂いていいですか・」「もちろん、きょうはありがとう・・」すると右手をだして握手をします。握る手をなかなか放しません。もういちど「ありがとう。きょうの不思議な縁に感謝します」そう言って手をはなすと、彼は笑顔で丁寧なあいさつをして駅の方に消えて行きました・・・。遠くなった彼の後ろ姿に、軽く挨拶をして私も踵を返しました・・・とても気持ちのいい青年との出会いでした。車も良いけどたまに歩くのも悪くない・・・ 続く
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日記便利で不便な時代先日、パソコンの調子が悪く(故障)、一日何も出来ない日がありました。 最近ではパソコンとスマホがあれば何処に行っても仕事が出来る時代です。本当に便利な道具です。しかしそれらを無くしたり壊したりすると、恐ろしいほど何もできません。 パソコンは便利な道具ですが、皆が使用しているもので、自分一人が使用できなくなると仕事が成立しなくなります。 私は昭和の生まれです、黒電話とブラウン管のテレビの時代に生まれ育った者にとっては不便な時代の様にも思います。 現代は日々物凄い量の情報の中で暮らしている私達ですが、話によると、インターネットやテレビから流れる一日の情報量は、江戸時代の人達一年分の情報に匹敵するそうです・・・・ それらの情報は、私たちが生活する上でどれだけ必要なものがあるかと考え選択していかなければなりません、実に便利で不便な時代だと思ってしまいます。
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日記結婚式の司会 その4披露宴は順調に進行して一回目のお色直しに入っている。新郎新婦が退席した会場では暫し歓談の時間が続き、私もマイクから離れ、この時間を利用して出番の準備をしている子供達のところへ行ってみる事にした。 さっそく控室の中に入ると、先程とはうって変わった空気、そして緊張感が漂ている・・・特に役柄がある子供の顔は蒼白・・・学芸会の初舞台の出番を待つ様な心持なのであろう・・・リラックスさえようと冗談を言ってみると、引きっつたお愛想の笑顔が戻ってくる。 さきほど「漫才みたい」と言ってた子供達にもう一度冗談を言うと、今度は何も帰って来ない・・・スベッた漫才師になってしまう。 そんな事をしているうちに新郎新婦が戻って来る時間が近づいて来たので会場に戻る事にした・・・・ 会場ではお色直しを終えた新郎新婦のキャンドルサービスが行われている、さあ次は子供達の出番だ。 キャンドルサービスが終わり高砂に戻り着席をした新郎新婦を確認すると、一間おいてマイクをとる 「実は、新郎新婦に宛てたメッセージをお預かりしています、僭越ながら私の方から披露させて頂きます。」 と、言うと胸の内ポケットから手紙を取り出す・・・ 一瞬、会場が静まりかえるのがわかる。 「どなたからのお手紙か想像つきますか・・・」 新郎新婦「・・・・・・」 「生徒さんからのお手紙です」 手紙をマイクの前で広げると、丁寧な文字が並んでいる。 「先生、ご結婚おめでとうございます・・・」 何度も下読みしてきた文書なのだが、今日はじめて会って知る子供達の顔がそこに浮かんでくる・・ 文書を淡々と読み進むうちヤンチャに騒いでて子供と、出番前の緊張していた子供達の顔が一人ずつ浮かんで来て胸が熱くなる・・・ まずい・・・と思いながら、今頃会場の扉の前でスタンバイしている子供の顔が浮かぶ。 不覚にもこみ上げるものがあり、涙が零れ落ちた・・・言葉が続かない・・・間が出来る・・・ 新郎新婦より先に感極まってしまう司会者に呆れかえっているのではないかと思うとパニックになる。 それでも子供達の言葉をゆっくり繋げて読み続けるが、また詰まる・・・ 誰も助けてくれない・・・ 次の瞬間、会場スタッフの方が気を使い扉を開けた・・・・ そこから、外でスタンバイしていた子供達が会場になだれ込んで来た。 静まりかえった会場に拍手が響き渡り、新郎新婦が立ち上がった。 新郎新婦の周りに駆け寄り、二人を囲む。そこで会場スタッフの方からマイクを渡された子供が二人にお祝いの挨拶を話し出した・・・・ 「ああ、助かったー」と思い、子供達に目をむけると、今朝、わたしの格好を漫才師と言った子供と目が合う。彼が私に向けてピースサインを送って来る・・・どう返せばいいかわからず頷く・・ 子供達に助けられた瞬間であった。 役目を終えて退場してゆく子供達におおきな拍手がまた起きている。 子供達がいなくなり静けさを取り戻した会場ではおのずと司会台の方に視線が戻って来る。 私はマイクをとり「すみません、今日、この瞬間を準備するためにお母さん方や、会場スタッフの方、そして子供達と過ごした僅かな時間が蘇り、不覚にを感極まってしまい申し訳ありませんでした。」 またまた拍手が起こった。 「ありがとうございます」頭を下げても拍手が聞こえていた。 口惜しくて、出来ることならもう一度やり直したいと思う一日でした。 披露宴も散会となり、子供達やお母さん方にお礼の挨拶に行くと、子供達は皆、朝の元気でヤンチャナ顔に戻っていました。 「みんなありがとう、ホントに良かったよ」 「大人も泣くんだー」 痛いところをつかれて返す言葉もない・・・ 「君達が大人になって結婚する時、司会やってあげるよ」 「やだー」「絶対ない・・・」 あー言わなきゃよかったー。 完


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